ダイヤモンドの買取について

4月の誕生石
10・60・75周年結婚記念石

宝石の中でも一番有名なのはやはりダイヤモンドでしょう。
正式名称はダイアモンドなのですが日本ではダイヤモンドと呼ばれることが多いのでダイヤモンドと書かせて頂きます。
語源はギリシャ語の「アダマス」屈服しないもの、征服し難いという意味からきています。
絶対的な硬度と独特の金剛光沢のおかげでダイヤモンドはその美しさを何百年も保つことができます。


ダイヤモンドの主な産地

主な産地はオーストラリア、アフリカ、ロシアです。
採算のメドがたつと、砂漠の真ん中でさえダイヤモンド鉱山のために発電所、家、学校、病院、商店、教会を建て町を建設します。
1キャラットのダイヤモンドを採るためには何トンもの石の採掘が必要です。さらに産出量のうち宝石品質となるものは四分の一となり、残りは工業用として使用されます。


ダイヤモンドの取扱いとお手入れ方法

一番硬い宝石ですので他の宝石と一緒に保管すると他の宝石に擦り傷をつけてしまいます。
また、一番硬いといいましても、傷に対しての耐久度(モース硬度)であり、衝撃による割れに対しての耐久度(靭性)は翡翠等よりも弱くなっておりますので、強い衝撃にはご注意下さい。
油に大変馴染みやすく、油が表面につくと本来の輝きを失ってしまいます。
超音波洗浄器に中性洗剤を入れて綺麗にできますがインクルージョンの質によっては亀裂が広がる可能性もあります。
Iクラスのような亀裂が広がる可能性があるダイヤは中性洗剤とぬるま湯で歯ブラシでこすることでも落とすことができます。


ダイヤモンドの買取の際の評価基準

ダイヤモンドの評価基準としてGIA(米国宝石学協会)が定めた「Carat(キャラット)」、「Color(カラー)」、「Clarity(クラリティー)」、「Cut(カット)」の4Cがあります。

キャラット
大きさの単位と思っている方もいますが、重さの単位となり1キャラットは0.2gとなります。 例えば0.3キャラットのダイヤモンドということは重量が0.06gのダイヤモンドということになります。

カラー
アルファベットのDから始まりE,F,G・・・Zまで等級付けされております。Dに近いほど無色に近くなり評価は上がります。


クラリティー
熟練の鑑定士が効果的な光源で10倍に拡大して観察し、ブレミッシュ(表面の傷)、インクルージョン(元々ある内包物やダイヤモンド内部のキズ)の大きさや数によって「FL」,「IF」,「VVS1」,「VVS2」,「VS1」,「VS2」,「SI1」,「SI2」,「I1」,「I2」,「I3」の11段階に等級付けします。

FL
ブレミッシュ、インクルージョンが確認出来ない。

IF
インクルージョンは確認出来ないがごく僅かなブレミッシュのみ確認できる。

VVS1,VVS2
発見するのが非常に困難な微小なインクルージョンがある。

VS1,VS2
発見するのが困難~やや容易なインクルージョンがある。

SI1,SI2
容易に発見できるインクルージョンがある。大きなダイヤモンドの場合は肉眼でも発見できるものもある。

I1,I2,I3
容易に発見でき、肉眼でも発見できるものもある。透明度や輝きに悪影響がでるものもある。また、インクルージョンの大きさや形によってはダイヤモンドの耐久性に影響がある場合もある。


カット 形、対称性、研磨状態によって「EXCELLENT」,「VERY GOOD」,「GOOD」,「FAIR」,「POOR」の5段階に等級付けされます。

上記の4Cの兼ね合いにより買取の金額が決まりますので一概に1キャラットだから幾らとは言えません。
カラーが最上級のDカラーだとしてもクラリティーがI1ではお値段も下がります。
また、形の悪い、つまりカットの悪いダイヤモンドも注意が必要です。例えばカットの良くない1キャラットのダイヤモンドを再度カット(リカット)してEXCELLENTやVERY GOODにする場合0.8キャラットになってしまう場合もあります。
最近では質の良いダイヤモンドはカットが重視されるようになってきましたので、カットの評価が悪い場合はカットの評価を上げるためにリカットします。そのため前述のように大幅に重量が減ると予想される場合は大幅に減額となります。

また、上記4Cの他にも蛍光性によってお値段が変わる場合もあります。
紫外線を当てている間ダイヤモンドが反応し色が変わります。これを蛍光性と言い、反応の強さによって「None」,「Faint」,「Medium」,「Strong」,「Very Strong」の5段階で表します。 一番多い反応色は青色ですが緑や黄色などに変色するものもあります。
通常は蛍光性によってダイヤモンドの見た目が変わることはありませんが、Strong以上になると白っぽく見えるものもあります。 また、黄色味がかったダイヤモンドは通常の光の元でも強い蛍光反応により実際よりも綺麗に見えることもあります。

GIAのWEBページでは
『GIAの研究では、ほとんどのダイヤモンドにおいて、蛍光の強度は外観に顕著な影響を及ぼしません。 多くの場合、観察者は中程度または強い蛍光を示すダイヤモンドの外観を好みます。』

と記載されておりますが、ダイヤモンドの業者間取引ではMedium以上の蛍光性があるものは蛍光性がないものよりも安値で取引されています。


ファンシーカラーダイヤモンドについて

ダイヤモンドと言えば無色が一般的ですが、色の付いたダイヤモンドもあります。
純粋な無色のダイヤモンドは炭素原子同士が結びついて8面体構造等を作ることによってできています。これにごく僅かの窒素やホウ素等の不純物が混ざったり、構造の歪みによって様々な色がでます。これをカラーダイヤモンドと呼びます。
イエローやブラウンのカラーダイヤモンドは無色の同クラス(クラリティーやカット)のダイヤモンドと比べて安くなりますが、天然のブルーやピンク等のカラーダイヤモンドは非常に稀で高価で取引されています。
無色のダイヤモンドは「無色に近いほど高価」と単純に評価できるのですが、カラーダイヤモンドは評価方法が複雑になります。
ピンクダイヤを例にあげます。カラーグレードの表記は明度(色の明るさ)、彩度(色の鮮やかさ)の2つの組み合わせで希少(高価)な順に「ファンシーヴィヴィッド」、「ファンシーインテンス」、「ファンシーディープ」、「ファンシーダーク」、 「ファンシー」、「ファンシーライト」、「ライト」、「ベリーライト」、「フェイント」の9段階に分けられており、下記の表のようになります。

上の表は縦が明度、横が彩度となり上に行くほど暗くなり、右に行くほど鮮やかになります。
彩度は高ければ高いほど綺麗(高価)なのですが明度は高すぎても低すぎでも綺麗にはなりません。表記上は同じ『ファンシーピンクダイヤモンド』でもファンシーライト寄りのものとファンシーインテンス寄りのものではお値段は全く異なります。
また上記のカラーダイヤモンドのグレードというのはあくまでも天然の色の場合です。
一般的なファッションリングで売られているブルーやピンクのダイヤモンドは放射線を照射して色を変色させたものが殆どです。そういった人工的に変色させたダイヤモンドは明度や彩度によるグレードの表記はありませんし無色のダイヤモンドよりお値段は下がります。
一方ブラウン系やイエロー系の色のダイヤモンドは産出量も多く、天然のものが殆どです。こちらに関しては天然色のカラーダイヤモンドとは言っても買取の金額は無色のものより下がります。 特にブラウンというのが厄介でして、ブラウンの色味が混ざってしまうと高価なピンクダイヤモンドもお値段が下がってしまいます。

GIA-G.G 鴫原 武義



主な取扱い宝石